n8nのノードとは、ワークフローを作るときに使う「作業の箱」のことです。
ひとつのノードが、ひとつの仕事を担当します。たとえば「Gmailを開いてメールを読む」「スプレッドシートに1行追加する」「ChatGPTに文章を要約させる」など、それぞれの作業がノード1個に対応しています。
n8nの使い方は、ひと言でいえば「必要なノードを選んで、線でつなぐ」だけです。プログラミングを書かずに、ノードを並べていくだけで業務が自動化できる。これがn8nというノーコード自動化ツールの核心です。
ノードは「専門の作業員」
ノードを工場のベルトコンベアの作業員にたとえると分かりやすいです。ベルトコンベアの上には、それぞれの担当を持った作業員が並んでいます。
- メールを取り出す係
- 内容を確認する係
- 記録を残す係
- 通知を送る係
それぞれの作業員は、自分の担当の仕事だけを正確にこなします。隣の作業員が何をしているかは関係なく、自分のところに流れてきた材料を処理して、次の人に渡す。それだけです。
n8nのノードもまったく同じです。ひとつひとつのノードは「自分の専門分野」だけを担当し、結果を次のノードに渡します。
ノードの種類
n8nには大きく分けて2種類のノードがあります。
ひとつは「トリガーノード」。ワークフローのスタート地点になるノードです。「メールが届いたら」「毎朝9時になったら」「ボタンが押されたら」など、自動化が動き出すきっかけを作ります。
もうひとつは「アクションノード」。トリガーの後に続く、実際の作業を行うノードです。データを取得する、加工する、保存する、通知するなど、ありとあらゆる処理を担当します。
ワークフローは必ず「トリガーノード1個+アクションノード複数」という構造になります。トリガーがなければ、ワークフローは動き出しません。
n8nには1200以上の連携サービスがある
2026年時点で、n8nには公式が用意したノードだけで1,200以上の連携サービスがあります。さらに有志が作った「コミュニティノード」も含めると、対応サービスは5,800を超えます。
ビジネスで使うほぼすべての主要サービスが、すでにノードとして用意されている状態です。カテゴリ別の主なノードを紹介します。
AI関連のノード
ChatGPT(OpenAI)、Claude(Anthropic)、Google Gemini といった主要な生成AIには、すべて専用ノードがあります。HTTPリクエストノードを使わなくても、ノードを選んでAPIキーを入れるだけですぐに使えます。
ほかにも、AIエージェントノード、テキスト分類ノード、感情分析ノード、文章要約ノードなど、AI活用に特化したノードが豊富です。
メール・コミュニケーション
Gmail、Slack、Discord、Microsoft Teams、Telegram、Outlook、SendGrid、Mailgun。
LINEは公式ノードがありませんが、HTTPリクエストノードでMessaging APIに接続すれば連携できます。
スプレッドシート・データベース
Googleスプレッドシート、Airtable、Notion、Microsoft Excel、Postgres、MySQL、MongoDB、Supabase、Redis。
ファイル・ストレージ
Google Drive、Dropbox、Box、OneDrive、Nextcloud、AWS S3。
CRM・営業
Salesforce、HubSpot、Pipedrive、Zoho CRM、Freshdesk、Intercom。
決済・EC
Stripe、PayPal、Shopify、WooCommerce、BigCommerce。
開発ツール
GitHub、GitLab、Bitbucket、Jira、Linear、Sentry。
マーケティング
Mailchimp、HubSpot、ActiveCampaign、Google Analytics、Facebook Ads、Google Ads。
タスク・プロジェクト管理
Asana、Trello、Todoist、ClickUp、Monday.com、Notion。
ソーシャルメディア
Twitter(X)、LinkedIn、Facebook、Instagram、YouTube、Reddit。
カレンダー・スケジュール
Googleカレンダー、Microsoft Outlook Calendar、Calendly。
HTTPリクエストノードという万能ノード
専用ノードが用意されていないサービスでも、「HTTPリクエスト」という特別なノードを使えば接続できます。このノードは、APIを公開しているサービスならほぼなんでもつなげられる万能ツールです。
たとえば次のような使い方ができます。
- LINEのMessaging APIに接続してメッセージ送信
- freeeやマネーフォワードなど、日本のクラウドサービスに接続
- 自社で作った独自システムや社内ツールへの接続
- 新しく出たばかりで、まだ専用ノードがないAIサービスへの接続
つまり、世界中のどんなサービスでも、APIさえあればn8nで自動化できる、ということです。
ノードの追加方法
ノードを追加するには、画面上の「+」ボタンをクリックします。ノード一覧が表示されるので、使いたいサービス名(例:Gmail)を検索ボックスに入力し、出てきたノードをクリックするだけ。これでキャンバス上にノードが置かれます。
あとは、置いたノードをクリックして設定画面を開き、必要な情報(メールアドレスや、取得したいデータの条件など)を入力していきます。
ノード同士をつなぐ
ノードをひとつ置くだけでは、ワークフローは完成しません。複数のノードを「接続線」でつないで、はじめて動き出します。
ノードの右側に小さな丸いマークがあり、そこからドラッグして次のノードの左側にある丸いマークにつなげます。これで、データの流れる順番が決まります。前のノードで取り出したデータが、線をたどって次のノードへと流れていく。この仕組みは直感的で、プログラミングをやったことがない人でもすぐに理解できます。
よくある質問
Q. ノードは何個までつなげられますか?
A. 上限はほぼありません。実際に数十個のノードをつないだ大規模なワークフローもよく作られています。ただし、多すぎると見通しが悪くなるため、機能ごとに分けるのがおすすめです。
Q. 同じノードを複数使ってもいいですか?
A. はい。たとえば「Gmail」ノードを2回使って、別々のメールアドレスから取得することもできます。
Q. 日本のサービスにも対応していますか?
A. 日本独自のサービス(freee、マネーフォワード、LINEなど)は専用ノードがないものも多いですが、HTTPリクエストノードを使えば連携できます。
Q. ノードの設定は日本語でできますか?
A. n8nのUI自体は英語が基本ですが、有志による日本語化パッケージを使えば多くの部分が日本語表示になります。日本語データの処理(日本語のメールやスプレッドシートの読み書き)はもともと完璧に対応しています。
Q. ノードを間違えて削除してしまいました。元に戻せますか?
A. はい。Ctrl+Z(Macの場合はCmd+Z)で元に戻せます。
まとめ
- ノードとは、ワークフローを構成する「作業の箱」
- ひとつのノードが、ひとつの仕事を担当する
- トリガーノードとアクションノードの2種類がある
- n8nには1,200以上の連携サービスが用意されている
- 専用ノードがないサービスもHTTPリクエストノードでつなげられる
- 「+」ボタンから追加し、線でつないで使う

